2013-09-03

[.tested] Logitec LAN-GTJU3 Gigabit対応USB有線LANアダプタ [debian Wheezy/Squeeze][AX3][A6][A7]

Logitec LAN-GTJU3は、ギガビットイーサネット(1000BASE-T)に対応したUSB 3.0/2.0接続の有線LANアダプタです。
Openblocks AX3およびA6/A7での動作検証を行いました。


OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するハードウェアの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。

<検証環境>

Debian 6.0 squeeze
OpenBlocks AX3/4 kernel: 3.0.6
OpenBlocks AX6 kernel: 2.6.31
Debian 7.1 Wheezy
OpenBlocks AX3/4 kernel: 3.2.40
OpenBlocks A6 kernel: 3.2.40
OpenBlocks A7 kernel: 3.2.40

1. 対応ドライバと事前準備


本デバイスは、ASIX社のAX88179を使用しています。
AX88179は、現在Aシリーズ向けにリリースされているどのパッケージにおいても、カーネル組み込みのasixドライバではサポートされていないため、ASIX社のWebページよりドライバソースをダウンロードしてドライバを構築、インストールする必要があります。

構築するための環境に際しては、カーネルの構築環境が必要となります。以下の記事を参考に、必要なモジュールを入手し、一度再構築を行ってください。
ドライバの構築だけの目的の場合は、ファームウェアの作成は必要ありません。

カーネルのカスタマイズ手順について(非公式版) [AX3][A6]

また、/lib/modules/<カーネルのバージョン番号>/buildが無い場合は、以下のリンクを作成してください。

# ln -s /usr/src/linux-<カーネルのバージョン番号>  /lib/modules/<カーネルのバージョン番号>/build

ドライバのソースコードを入手

以下のページより、最新のドライバを入手してください。

ASIX AX88179 - ASIX AX88179 - USB3.0 to 10/100/1000M Gigabit Ethernet Controller:

現時点での、最新バージョン、1.5は、以下のURL操作により直接入手出来ます。

# wget http://www.asix.com.tw/FrootAttach/driver/AX88179_178A_LINUX_DRIVER_v1.5.0_SOURCE.tar.bz2
 ソースコードの展開

# bzip2 -d AX88179_178A_LINUX_DRIVER_v1.5.0_SOURCE.tar.bz2
# tar xvf AX88179_178A_LINUX_DRIVER_v1.5.0_SOURCE.tar

bzip2が無い場合は、aptitudeコマンドによりインストールして下さい。

ドライバ構築およびインストール

本製品のベンダーIDおよびデバイスIDは既に定義されており、修正などは必要ありません。

# cd AX88179_178A_LINUX_DRIVER_v1.5.0_SOURCE
# make install

ドライバの導入

デバイスをUSBポートに差し込むことによりドライバが自動的に組み込まれます。
A6/Debian 6.0のdmesgでは以下の様に出力されます。

ASIX USB Ethernet Adapter:v1.5.0 16:52:51 Sep  3 2013
                http://www.asix.com.tw
usb%d: mtu 1500

eth1: register 'ax88179_178a' at usb-ehci_marvell.70059-1, ASIX AX88179 USB 3.0 Gigibit Ethernet, 34:95:db:04:1a:90
usbcore: registered new interface driver ax88179_178a

ただし、AX3、A6、A7ともに、Debian 7.1/Kernel 3.2.40では、カーネルブート時にドライバをうまく読み込めません。(起動後に差し込むと認識します)
今回は、安易な対策にはなりますが、/etc/modulesに、以下の記述を追加し、強制的に読み込みを行うことにより回避しました。

ax88179_178a

インターフェースは、他に追加デバイスをつけていないならば、A6はeth1、AX3/2およびA7はeth2、AX3/4はeth4になります。

 2. デバイスの使用方法


内蔵のeth0等と同様に、/etc/network/interfacesで起動時の設定を行います。
A6の場合はeth1を新規に記述します。

auto eth1         # 固定アドレスの場合
iface eth1 inet static
     address 192.168.253.254
     network 192.168.253.0
     netmask 255.255.255.0
     broadcast 192.168.253.255
auto eth1         # DHCPを使用する場合
iface eth1 inet dhcp

3. 1000BASE-TXおよび100BASE-TX Hubとのリンクの確認


1000BASE-TXのSwitch Hubおよび100BASE-TXのSwitch Hubに接続し、それぞれ1000BASE-TX、100BASE-TXにてリンクアップし、通信の確認をしました。

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